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「シューマッハはロズベルグの理想的なチームメートではない」と元F1王者

2012年01月21日(土)2:07 am

1996年のF1王者デーモン・ヒルは、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が理想的なチームメートとタッグを組んでいないと指摘している。

世間的な評価としては、ロズベルグはF1の歴史の中でも最速のドライバーのひとりに挙げられている。そのロズベルグが現在所属しているメルセデスAMGに移籍してきた際に、過去7度にわたってF1を制したミハエル・シューマッハが同チームから現役復帰を果たし、ロズベルグのチームメートとなった。そして2010年、2011年シーズンと立て続けにシューマッハを上回る成績を収めているため、ロズベルグがこれまで以上に高い評価を得ているのはうなずける。

しかし、かつてシューマッハと熾烈(しれつ)なチャンピオン争いを演じた経験のあるヒルはそのロズベルグの評価に関して疑問を呈している。

「ドライバーのキャリアはどのように比較されるかに懸っている。だから、ある意味、ニコはもっと最近活躍しているドライバーたちと比較された方がいいのかもしれない。なぜなら、みんなが今のシューマッハの速さには首を傾げているからだ」と未だ未勝利のロズベルグの現状を分析している。

さらにヒルは、シューマッハが最初の引退を決意するまでにタイトル獲得回数や勝利数などの記録を大幅に更新したことを認めつつも、2010年に現役復帰を果たしてからは未だに表彰台にもたどり着けていないことを指摘している。

それでも現在51歳のヒルは、43歳になっても厳しいF1ドライバーのキャリアを続けているシューマッハに感銘を受けていると認めており、「僕はF1を引退してからもう12年も経つというのに、彼がまだ現役を続けているのは信じられないことだよ。彼は驚異的なドライバーであり、ドライブすることを心から愛している。そしてそれを辞めることを望んでいないんだ」と語った。

そして「僕もそれは理解できる。でも、期待通りか、それ以上の働きができない人間はF1の世界にとどまることができない。もう1年、あるいはそれから先もF1で走り続けるために、シューマッハはすべての力を出し切って戦わなければならないだろうね」と付け加えた。

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