レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイが、マーク・ウェバー(レッドブル)に信頼性の問題がよく発生するのは、単に運が悪かったというだけの問題ではなく、なんらかの陰謀が隠されているのではないかとのうわさを一蹴した。
チームメートのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が4年連続でF1タイトルを獲得する一方、ウェバーのほうは常にクルマのトラブルに見舞われているように見える。
先週末のF1第16戦インドGPでウェバーのオルタネーターが故障した後、『Sky(スカイ)』に、ウェバーのクルマの扱い方が単に激しすぎるだけなのか、と問われたクリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)は、「そうは思わない」と答えた。
レッドブルでは、昨年も同様のオルタネーター問題が何度も発生していたが、その原因はすでに究明されたものと考えられていた。ここへきて、また同じような原因不明の問題が発生しているのだろうか?
「まだ分からないんだ」、とニューイはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に答えた。
だが、ニューイは少なくとも陰謀説については否定し、次のように続けた。
「言葉もないね。そういう陰謀などナンセンスだと断言できるよ。クルマはどちらも同一だ」
「ただ、運が悪かったとしか考えられない」
ウェバーは今シーズン限りでF1からの引退を決めているが、ニューイはウェバーの詳細な技術的フィードバックが得られなくなるのは寂しくなると次のように続けた。
「マークの貢献は過小評価されるべきじゃないよ」
「面白いことに、マークはクルマに施した小さな空力的変更について、セバスチャン(ベッテル)よりも先に、しかももっと詳細に感じ取ることができるんだ」、とニューイは明かしている。