インドGPは、2014年のF1カレンダーから外されると見られているが、その翌年に復活する可能性がある。
これは、インドモータースポーツ協会の会長であるビッキー・チャンドックが語ったもので、チャンドックはF1最高責任者バーニー・エクレストンとも近い関係にある。
2013年のレース数を全20戦に収める必要があると報道されていたが、エクレストンは29日(月)、来年F1がインドへ行くことは「おそらくない」と認めている。
報道によると、インドGP最大の問題は、インド政府が全チームとドライバーに対して課税しようとしていることだという。
しかしチャンドックは、この問題は単純な運営上のものであり、エクレストンが言うように「政治的」なものではないとしている。チャンドックは、『Hindustan Times(ヒンドゥスタン・タイムス)』に次のように説明した。
「バーニーは私に、(政治的とは)カレンダー拡大によって生じる圧力のことを暗に示したものだと言った」
「2015年について、F1は通常の3月より早く開幕することを検討している。ということは、2014年のカレンダーは11月に入る前に終わらなければならない」
「そのため、インドなどいくつかのレースがなくなるかもしれない」
インドGPの主催者であるジェイピーは、今年10月のグランプリ以外に、あと2回開催する契約を結んでいる。
「2014年のレースがなくなるなら、インドGPは2015年と2016年に開催されるだろう」とチャンドックは語り、その場合2015年のインドGPはシーズン序盤の開催になるかもしれないと付け加えた。
ジェイピーの広報担当者は『The Press Trust of India(プレス・トラスト・オブ・インディア)』に対し、正式な声明が「まもなく」出されると話している。
ジェイピーの副会長アスカリ・ザイディは、課税をめぐる取り決めが問題となっていることを認めた。
「FOM(フォーミュラ・ ワン・マネジメント/F1運営会社)は、政府の課税方法を非常に不満に思っている」とザイディはインドの『Telegraph(テレグラフ)』紙に話している。
「(F1は)世界中、ほかのすべての開催地で、税の優遇を受けている」