2回目のF1シーズン前テストにフォース・インディアのドライバーとして参加するエイドリアン・スーティルは、チャンスを与えられたことを「非常に喜んでいる」という。
「彼は、これが実現して非常に喜んでいる」というスーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンの言葉を『DPA通信』が伝えた。
30歳のスーティルは、5年間のF1キャリアを通してフォース・インディアで過ごしてきたが、2011年5月に上海のナイトクラブでロータス(当時はロータス・ルノーGP)の取締役であるエリック・ルクスに暴行傷害を行ったとして有罪判決を受け、2011年末でシートを失っていた。
しかし、シーズン前テストに参加することで、スーティルが古巣からF1に復帰する可能性が出てきた。フォース・インディアは、ドライバーをまだ確定しておらず、前回のテストにはリザーブドライバーのジュール・ビアンキが参加していた。
チームによると、スーティルはテスト3日目の21日(木)を担当し、翌4日目はビアンキと交代する。
「これは競争ではない」とフォース・インディアの広報担当は『Reuters(ロイター通信)』に対し、スーティルとビアンキの比較が目的ではないと否定している。
スーティルは『Bild(ビルト)』紙に次のように語った。「フォース・インディアがこのチャンスを与えてくれたことがうれしいし、感謝している」
また、スペインの『Marca(マルカ)』紙は、スーティルの支援者がチームに800万ユーロ(約10億円)の資金提供を提案していると伝えている。