ドライバーのキミ・ライコネンが自然体でいられるようにする、とロータスのチーム会長ジェラルド・ロペスが語った。
昨年、2年ぶりにF1に復帰したライコネンは、第18戦F1アブダビGPで復帰後の初勝利を挙げたが、レース中にタイヤを温めるよう指示したり、レース展開について伝えたりしたレースエンジニアのサイモン・レニーに対し、「放っておいてくれ。自分のやっていることは分かっている」と返答して話題になった。
このことについてロペスは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙にこう話した。「キミはキミだ。あの時に感じたことを言っただけだ」
「確かにキミはF1で一番正直な人間だ。だからこそ、これほど多くの人が彼の言動に魅力を感じるんだ」
「われわれは、型にはまったドライバーを望んでいない。彼らは正直な人間だし、言いたいことを言う」
「だからロータスのあり方が評価されているのだろう。われわれは飾らないチームだ」
ロータスは、話題になったライコネンの無線を記念して、その言葉をプリントしたTシャツを発売した。しかし、ライコネン本人は、アブダビでの復帰初優勝も特にいい思い出とは感じていないようだ。
「それよりむしろチャンピオン争いがしたい。でもそうならなかった」とライコネンは明かしたという。
アブダビでの無線が人気をよんでいることを聞くと、ライコネンはこう答えた。「ただ自分の仕事をしようとしているだけだ。レースでたまたま起きたことに過ぎない。前もって計画していたわけじゃない」
「指示されるのはあまり好きじゃないんだ」