フォース・インディアを除いて、来シーズンのドライバーラインアップがほぼ出そろった。
来シーズンのドライバーラインアップを発表済みなのは、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスAMG、トロ・ロッソの5チームのみ。
そのほかのチームでは、ウィリアムズがパストール・マルドナード(残留)とバルテリ・ボッタス(現控えドライバー)が組むことが予想されており、ザウバーはニコ・ヒュルケンベルグ(現フォース・インディア)とエステバン・グティエレス(現控えドライバー)のコンビで来シーズンを戦うとされる。
そしてマルシャはティモ・グロック(残留)とマックス・チルトン(現控えドライバー)が、ケーターハムはシャルル・ピック(現マルシャ)とギド・ヴァン・デル・ガルデ(現控えドライバー)が、それぞれコンビを組むとの見方が大勢を占めている。
ロータスに関してはロメ・グロジャンとキミ・ライコネンのラインアップ継続が確実視されてはいるものの、ライコネンの給料面に不確定要素があるとドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じた。
この件についてF1ジャーナリストのミハエル・シュミットは、ライコネンが要求する金額はチームが予想しているものよりも「高額だ」としており、その対応策として、レースでポイントを獲得するごとにボーナスを支払うという形で折り合いをつけるだろうと推測している。
フォース・インディアについては、ポール・ディ・レスタの残留は濃厚だと考えられてはいるが、そのチームメートがまだ決定されていない。
そしてその空きシートを埋めるドライバーを、ジュール・ビアンキ(現控えドライバー)、ヘイキ・コバライネン(現ケーターハム)、ブルーノ・セナ(現ウィリアムズ)、ダヴィデ・バルセッキ、ルイス・ラジア、ジョニー・チェコットJr.、ロドルフォ・ゴンザレスらを含んだドライバーリストから選ぶことになるだろうと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じている。
また、F1アメリカGP(18日決勝)に姿を見せたルーベンス・バリチェロや1997年のF1王者ジャック・ビルヌーブといった面々も、そのシートを狙っているとのうわさもある。
しかし伝えられるところによると、先週インドのムンバイで開かれた会議においてチーム代表ビジェイ・マリヤが、ベテランドライバーや「ペイドライバー(多額の持参金を用意することでシートを獲得するドライバーのこと)」を除外し、より対象を絞ったドライバーリストを発表したとされている。
なお『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、2011年にトロ・ロッソでコンビを組んでいたセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリ、そしてフォース・インディアの元ドライバーであるエイドリアン・スーティル、この3人が大本命だと予想した。
そして、日本のファンが気になるのは小林可夢偉(ザウバー)の動向。可夢偉は以前、スポンサーを見つける必要があると語っていたものの、その後スポンサーが決まりそうだともコメントしていた。ザウバーに残留できそうだと情報や、フォース・インディアの候補になっているという報道もある。
そんなフォース・インディアの来シーズンのドライバー発表は、最終戦ブラジルGP(25日決勝)で行われる予定だ。