F1インドGP決勝でザウバーでは、小林可夢偉が14位、セルジオ・ペレスがリタイアだった。チーム代表のモニシャ・カルテンボーンと、トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラがレースを振り返った。
モニシャ・カルテンボーン
「残念なレースになってしまいました。可夢偉は一生懸命戦っていましたが、グリッド位置がハンディキャップになって、それが大きすぎました。セルジオはいいスタートを切りましたが、左フロントタイヤに予想外の問題が出ました。早めにピットインしたあとで、パンクに見舞われ、マシンの感触が異常だったので、リタイアせざるを得ませんでした。これで、コンストラクターズ選手権で5位争いをするという目標の達成がより難しくなってしまいました」
ジャンパオロ・ダラーラ
「セルジオの速さは予想通りだったが、左フロントタイヤにブリスター(オーバーヒートにより、タイヤ表面に気泡ができること)が出たために、早めにピットインせざるを得なかった。それで2回ストップ作戦に変えなければならなかった。またソフトタイヤ(軟らかめ)で出ていったが、ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)のマシンと接触し、パンクしてしまった。2回目のピットストップをしたあとで、セルジオがマシンのリアに問題があると報告してきたので、リタイアする決断をした。可夢偉は、スタート位置があまりに後方だった。ダニエルよりペースは良かったんだが、追い抜くことができず、レースの序盤でタイムをロスし過ぎてしまった。可夢偉はそれを取り戻すことができなかった」