マーク・ウェバー(レッドブル)は、技術的な問題でレッドブルに関するものだけが注目を集めるのはライバルチームの「作戦」だと述べた。
ハンガリーGPでレッドブルは、手動で車高調整できるシステムでルール違反を指摘されたが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェラーリも同様のシステムを持っていると述べた。「激怒」したと伝えられるフェラーリは、これを否定している。
2年連続でチャンピオンを獲得したレッドブルは、今年もコンストラクターズランキングで首位に立っているが、2012年のシーズン前半は、手動での車高調整システム以外にも、エンジンマップやフロアの穴など、レッドブルに関する技術的論争が次々と巻き起こった。
しかしウェバーは、ほかのチームにも同様の問題がたくさんあったが、注目されたのはレッドブルがかかわる問題だけだったと述べた。F1の夏休みを利用してロンドンでオリンピックを観戦中のウェバーのコメントを、オーストラリアの『AAP通信』が伝えている。
「分かってる、分かってる。ほかのチームだって、マシンの問題に対処するように求められていた」
「だが、それが一般の人の耳に入ることはなく、僕たちの問題だと報道される。レッドブルの問題はいつもニュースになるみたいだ」
ウェバーは、レッドブルの問題だけが注目されるのは、ライバルチームの「作戦」だと話した。
「つまらない作戦だよ、違うかい?」とウェバー。「見え見えだよ」
「自分たちの小さい世界でさ、それが望みなら、それでいいさ」とウェバーは辛辣だ。
ウェバーは、ドライバーズランキングでフェラーリのフェルナンド・アロンソに次いで2位につけているが、近いうちにレッドブルに関する論争が再び持ち上がるだろうと予言した。
「ほかにも何か出てくるだろうね、約束するよ。それでも、僕たちはすべてのテストにパスするだろうけどね」とウェバーはチームの正当性を主張した。