ケーターハムのビタリー・ペトロフが、昨年まで所属していたロータス・ルノーGP(現ロータス)のシートを失ったのは、チームの主要メンバーとの不和が原因だったと語っている。
結果的にロータスのシートを失ったペトロフは今季、下位チームであるケーターハムへと移籍。一方、元F1チャンピオンのキミ・ライコネンとロメ・グロジャンというまったく新しいドライバー体制となったロータスは、今季大きな進歩を果たし、チャンピオン争いにからむ勢いを見せている。
ペトロフは、ロシアのウェブサイト『f1news.ru』に次のようなコメントを寄せた。
「昨年起こったことは残念だったよ。でもシーズンの終わりごろには何人かのメンバーと関係が悪化していたし、彼らは僕を嫌っていたんだ」
そのペトロフは今、ケーターハムでヘイキ・コバライネンとペアを組んでいるが、先輩ドライバーであるコバライネンのほうがケーターハムの中心的なドライバーであると広く認識されている。
しかし、ペトロフは次のように続けた。
「ルノー(ロータス・ルノーGP)ではうまくいかなかったよ。僕はチームメートよりもいい成績をあげていたのに、結局は辞めさせられたんだ」
「でも、これは例外だったと思う。どんな場合だって、チームメートよりも前に出るように努力すべきだからね」
そしてペトロフは、ケーターハムでコバライネンが優先的に処遇されているわけではないと主張する。
「もちろん、そういうふうに見えることもあるだろう。でも僕が実際に(チームの)中に入ってみたとき、すべてが公平だということが分かったんだ」
「ひとつ例をあげるなら、マレーシアでのことだけど、新しいエンジンカバーが1つだけあったんだ。チームはヘイキと僕を一緒に呼んで、(どちらがその新しいパーツを使うか)コインを投げて決めたんだよ。その日以来、僕は何の疑いも持っていない」
さらに、今週末のモナコGPについて、ペトロフは次のように続けている。
「いい順位でゴールするチャンスがあると思う」
「でも、もし僕たちがポイントを取ることができるとすれば、それは僕たちが速いからじゃなくて、作戦がうまくいくとか、何かほかの理由からだろうけどね」