バルセロナのカタルーニャ・サーキットで23日(木)、F1開幕前テストの3日目が行われ、ウィリアムズのパストール・マルドナードがトップタイムを記録。小林可夢偉(ザウバー)が3番手に入る快走を見せた。
現地からの非公式データや各メディアの報道によると、マルドナードがトップタイムを記録したのは正午過ぎ。最も軟らかいスーパーソフトタイヤで4周のタイム計測を行った2周目だった。
2番手につけたのはミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)。マルドナードからは約1秒遅れのタイムだが、シューマッハは午後に約60周を一度に走行しており、レースシミュレーションを行っていたとみられる。
そして、3番手につけたのは可夢偉。今年のテストではトラブルに見舞われ続けているザウバーだが、この日も可夢偉がコース上にクルマを止める場面があった。しかしザウバーによると、これは燃料タンク内の燃料をどこまで使えるのか限界を確かめるため、意図的にガス欠になるまで走ったことによるものだった。このほかには、空力やセットアップに関する作業を行いながら、データを収集した。
4番手はマクラーレンのジェンソン・バトン。バトンは10周前後の走行を繰り返していたようだ。5番手にはジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)が入っている。
6番手は、マーク・ウェバー(レッドブル)。ウェバーはこの日、一度に多くの周回を走るロングランを行っており、レースシミュレーションを実施したことが予想される。
7番手は開発の遅れがうわさされているフェラーリのフェリペ・マッサ。『Autosport(オートスポーツ)』によると、マッサはセッション終了の2分前にピットレーン出口でクルマが止まってしまったとのことで、何らかのトラブルが発生したことも考えられる。なお、マッサとウェバーのタイムは、100分の1秒まで同タイムだった。
2日目のトップタイムを記録していたフォース・インディアでは、ポール・ディ・レスタがこの日の走行を担当して8番手。2011年型車で参加しているマルシャはティモ・グロックが走って9番手になった。最下位の10番手には、ケーターハムのビタリー・ペトロフが入っている。
24日(金)には、今回のバルセロナテスト最終日が行われ、ザウバーでは再び可夢偉が走行する予定だ。