ロータス(旧ロータス・ルノーGP)が今季、他チームよりも一歩進むような驚きのシステムを投入するかもしれない。
F1において最も高い評価を受けているテクニカル・イラストレーターのジョルジオ・ピオロが、ロータスの新車には革新的なブレーキ・システムが採用されることを明らかにした、とフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が伝えている。
また、『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、このシステムは2006年シーズン当初同チーム(当時はルノー)が他に先駆けて採用したマスダンパーに似たシステムであるという。
マスダンパーとは、可動式の重りを利用することによってサスペンションの動きを制御して車高を一定に保ち、空力効果を高めようとする装置のこと。2006年に当時のルノーがこのシステムを採用したが、レギュレーションに抵触するという判断をくだされ、シーズン途中で使用が禁止されたという経緯がある。
今回の革新的とされるシステムについては、2011年11月にアブダビで行われた若手テストの際にアイディアが生まれたものだと報じられている。
『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、このシステムはドライバーによって操作されるもので、車高による空力効率を高めるための調整を行うものだと説明している。
ロータスでは今年F1に復帰することになった2007年のチャンピオン、キミ・ライコネンと、2011年にGP2チャンピオンとなったロメ・グロジャンの2人によって2012年シーズンを戦うことになっている。