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ハースF1が今季ウィリアムズでデビューするローガン・サージェントに注目

2023年01月25日(水)19:55 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、今年ウィリアムズでF1デビューを飾る予定となっているアメリカ人ドライバーのローガン・サージェントに注目していることを認めた。

2022年はF2選手権でランキング4位だった22歳のサージェントは、現時点では唯一のアメリカ人ドライバーとしてF1ドライバーの仲間入りを果たすことになっている。

そして、アメリカンF1チームを率いるシュタイナーとしては、将来的にアメリカ人ドライバーを走らせたいという希望を持っており、そのためにも今年サージェントがどういうパフォーマンスを発揮するかに興味を抱いているようだ。

■今年はシューマッハに替えてヒュルケンベルグを起用するハース

しかし、シュタイナーは次のように語り、現時点でのハースにはまだ実績のない若手ドライバーを走らせる余裕はないと示唆している。

「今のところ、我々はパフォーマンスを高めなくてはならないし、チームをよりよくして、準備を整えなければならないんだ」

実際のところ、ハースは昨年まで2年間共に過ごしてきたミック・シューマッハとの契約を更新せず、今年はベテランドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグを起用することを決断している。

■ヒュルケンベルグ起用にはリスクも

ヒュルケンベルグは、2019年シーズンを最後にルノーのフルタイムシートを喪失。以後、リザーブドライバーとして数戦にスポット参戦してはいるものの、実質的には3年のブランクがある。それでも、ハースとしてはヒュルケンベルグの経験値に大きな期待を寄せているということだ。

しかし、ヒュルケンベルグ起用は、そうしたブランクや35歳という年齢以外にもリスクがあると考えている者もいる。

それは、今年からチームメートとなるケビン・マグヌッセンとは、2017年にコース上でクラッシュを演じたことで確執が生じたと考えられているためだ。伝えられるところによれば、2人はその一件以降はお互いに全く会話を交わしたこともなかったという。

そのことについて心配はしていないのかと質問されたシュタイナーは、ドイツのテレビ局『n-tv』に次のように答えた。

「そのことがチームを犠牲にするようであれば、我々は介入しなければならないだろうね」

「しかし、私はニコのことをよく知っていると思っているし、大きな問題にはならないよう願っているよ」

■ゆくゆくはアメリカ人ドライバー起用を目指すハース

だが、いずれにせよ、シュタイナーもいずれハースにもドライバーの世代交代が必要な時期がくるであろうことは理解している。そして、次のドライバー候補のひとりとして、今季F1デビューするアメリカ人ドライバーのサージェントに目を向けているようだ。

「これから経験を積んでいくアメリカ人ドライバーがいる。そして彼には現時点で受けることができるあらゆるサポートが必要だ」

サージェントに言及しながらテキサス州オースティンのテレビ局『KVUE』にそう語った57歳のシュタイナーは、微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「そうなることを願っているよ。なぜなら、私は彼が経験を積むことができるよう願っているし、ひとたび彼が経験を積んだら、アメリカのチームである我々のところに来て欲しいと思っているからね」。

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