F1最高責任者のステファノ・ドメニカリは今週、F1の年間レース数は2023年に予定されている24レースが限度であり、それを超えるスケジュールを組むつもりはないと語った。
■チームスタッフにとっては年間20戦が限界だとメルセデスのボス
だが、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、年間に20レースを超えるカレンダーのもとでは交替制を組むなどして、チームスタッフのケアを行う必要があると考えている。
「我々は現在それについて議論しているところだ」
ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ったヴォルフは次のように続けた。
「私は、F1世界選手権は20戦を上限とし、各部門において同等の(スタッフの)入れ替えを行うことを導入したいと思う」
「その一方で、常に旅をするライフスタイルを好む従業員もいるがね」
■2023年も開催実現が不透明な中国GP
ともあれ、2023年のF1カレンダーには過去最多となる年間24戦が組み込まれている。しかし、最近の報道によれば、非常に厳しい新型コロナウイルス対策を行っていることで、4月13日に決勝が予定されている第4戦中国GPが4年連続でキャンセルされるのはほぼ確実だと言われている。
このため、2023年は計画よりも1レース少ない23戦となる可能性が高いと考えている者も多いようだ。
■ポルトガルでの代替レース開催が確定的?
だが、こうした中、ポルトガルの著名なモータースポーツ・コメンテーターであるジョアオ・カルロス・コスタが、来年は中国GPに代わってポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで代替レースが開催されることになるだろうと語った。
ポルティマオ・サーキットとも呼ばれることがあるアルガルヴェ・サーキット(正式名称はアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ)は、新型コロナウイルス感染症が蔓延したことで当初のスケジュールでF1開催ができなかった2020年10月と2021年5月に代替レースを開催した実績がある。
「12月9日にボローニャで開催が予定されているFIA世界評議会の前に、細かい問題が解決されるだろう」
「ポルトガルのファンにとってはいいクリスマスプレゼントだよ」
そう語ったコスタによれば、この件に関しては「間もなく」正式発表されることになるという。