F1日本GP予選中に起きたランド・ノリス(マクラーレン)と接触しそうになった件についてスチュワードは調査を行っていたが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対して戒告処分とし、グリッドペナルティは回避した。
●【2022F1第18戦日本GP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
フェルスタッペンとノリスは予選Q3でのアウトラップ中、ノリスがスピードを上げて接近してきた際、130R出口にいたフェルスタッペンは左側にスナップしてしまい接触しそうになった。
ノリスはイン側のグリーン上を走って回避せざるを得なかったが、フェルスタッペンはマシンを立て直し、セッションを続行した。そしてフェルスタッペンはポールポジションを獲得、ノリスは10位となった。
■フェルスタッペンには戒告処分
スチュワードは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)、各チーム代表者から話を聞き、ビデオやタイミングモニターの証拠を確認した。
フェルスタッペンは、前方のカルロス・サインツ(フェラーリ)と後方から接近してくるノリスを認識していて、ノリスがフェルスタッペンをオーバーテイクしたのと全く同じタイミングで加速しようとした。
しかし、フェルスタッペンはタイヤの温度不足のため、一時的に車のコントロールを失い、車は反時計回りに「ポキッと折れて(スナップ)」しまった。
ノリスは、これは単に“不幸な出来事”であると述べたが、ドライバーの責任として、常に車のコントロールを維持することが求められている。
ペナルティについては、過去にこのような違反があった場合、すべて戒告処分となっているため、今回も同様の処分を科した。
■フェルスタッペン、2連覇に近づく
フェルスタッペンはグリッドペナルティを避けたことで、2年連続のワールドチャンピオン獲得の可能性が高まった。明日、フェルスタッペンは「優勝とファステストラップ」を得ることで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)の順位にかかわらず、チャンピオンを決めることができる。