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レッドブル首脳、コルトン・ハータのF1転向にはスーパーライセンス以外にも“複雑な問題”があったと語る

2022年09月21日(水)19:05 pm

アメリカのインディカーで活躍するコルトン・ハータが2023年にF1デビューすることはかなわなかったが、大きな問題であったスーパーライセンス問題以外にも複雑な事情がその背景にはあったようだ。

■スーパーライセンスの特例的発給が認められなかったハータ

最近まで、レッドブルがセカンドチームであるアルファタウリに所属しているピエール・ガスリーのアルピーヌ移籍を実現させるためにハータを2023年にアルファタウリからF1デビューさせようと動いていた。

だが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、ハータに対してF1出走に必要なスーパーライセンス取得資格を特別に与えることを拒否したと考えられており、レッドブルもハータ獲得を断念したことが明らかとなっている。

■ほかにも複雑な事情があったとレッドブルのマルコ

だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)によれば、この話にはもっと複雑な背景があったのだと言う。

「アンドレッティは、ハータがそこに留まるようにオファーを増やしたんだ」

マルコは、ハータが現在所属するインディカーチームであるアンドレッティ・オートスポーツに言及しながら、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったマルコは、さらに、ハータとマクラーレンのつながりも複雑な状況になっていたのだと次のように付け加えている。

「もし彼が我々のところに来たければ、マクラーレンとアンドレッティに対する義務を自分で処理しなければならないんだ」

つまり、ハータのF1転向にとって最大のハードルがスーパーライセンス発給資格だったことは確かだが、どうやらそれ以外にもいくつか問題があったのは確かなようだ。

■チャンスをつかんだニック・デ・フリースを賞賛するハータ

一方、現在22歳のハータは、自分より先に2023年にフルタイムドライバーとしてF1参戦するチャンスが膨らんできているオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースについて次のように語っている。

「彼はすでに27歳か28歳だ。だけど、モンツァでの活躍により、いろいろなところから注目されるようになっている」

「このことが示しているのは、チャンスを得たなら、それをつかまなければならないということだ。彼はそれをやってみせた。だから賞賛に値するよ」

そう語ったハータは、自分にはまだインディカーでやり残したことがあると感じていることも認めている。

「僕たち、そして僕自身が改善しなければならないことがいくつかあるよ」

2022年のインディカー・シリーズをランキング10位で終えたハータはそう語ると、次のように付け加えた。

「僕はまだチャンピオンとなるにふさわしいドライバーではないからね。少なくとも今年の僕はそうじゃなかったよ」

■将来F1に行くチャンスはまだあるとハータ

それでも、ハータは自分にもまだ将来F1へ行くチャンスがあると考えている。

「マイケル(アンドレッティ)は僕をF1に入れたがっている。そして、それは短期的なオファーではないよ」

そう語り、F1に新規参戦することを目指しているマイケル・アンドレッティから、参戦が決まった場合には自分を起用したいと言われていることを示唆したハータは次のように付け加えた。

「今後数年間のうちにはもう少し選択肢が増えるかもしれない。誰かが(F1チーム)売却を望んだり、新しいメーカーが参入したりすればね」。

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