フォルクスワーゲン・グループに所属するアウディとポルシェが2026年からエンジンサプライヤーとしてF1に参戦することになる可能性が高いと言われているが、どうやら今月中にもそれが正式に発表される可能性が高いようだ。
フォルクスワーゲンのマネジングディレクターを務めるオリバー・ホフマンは、ドイツのテレビ局からその件について質問されると次のように答えている。
「我々のモータースポーツ・プロジェクトで驚きを与えたいと思っているよ」
これまでに伝えられたところによれば、アウディはマクラーレンと、そしてポルシェはレッドブルと手を組んでそれぞれに自分たちのエンジンを供給することになるものと考えられている。
しかし、ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、フォルクスワーゲンではアウディとポルシェを単にエンジンサプライヤーとしてF1活動をさせるにとどまらず、それぞれのブランドをフルワークスチームとして参戦させる計画も持っているようだと報じている。
「将来どうなるかは今後のお楽しみだよ」
アウディの取締役会メンバーでもあるホフマンはそう語ると次のように続けている。
「FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)はF1の将来についていくつかのよい決断を下したし、昨シーズンも非常に興味深いものだった」
「しかし、現時点では、我々はダカールやル・マンに集中しているところだ」
こうした中、F1最高責任者のステファノ・ドメニカリはこの件について次のように語った。
「フォルクスワーゲン・グループの決定に関しては、我々は重要な月を迎えていると思う」
「そうなれば素晴らしいことだが、私がフォルクスワーゲンの代弁をすることはできない」
現在F1のCEOを務めるドメニカリは、2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていた人物だ。そして、その後フォルクスワーゲンでF1参戦に向けた調査・分析・評価などを担当した後に、やはりフォルクスワーゲン傘下にあるランボルギーニのCEOを務めていた。
ドメニカリはそのことに言及しながら、次のように付け加えた。
「私は数年間にわたってこの素晴らしいグループの一員だったし、彼らが将来に向けて非常に熱心に取り組んでいることを知っているよ」