このほどアストンマーティンが、2014年1月までマクラーレンF1のチーム代表を務めていたマーティン・ウィットマーシュがアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズのCEOに就任することを発表。F1チームもその組織に含まれることから、63歳のイギリス人であるウィットマーシュがひさしぶりにF1の表舞台に戻ってくることになる。
アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールはウィットマーシュの加入について次のように語った。
「マーティンはシニア・リーダーシップの責任を負い、今後4~5年以内にチームをF1選手権で優勝する組織へと変革するための支援を行うことになる」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、最終的にはウィットマーシュが現チーム代表であるオットマー・サフナウアーの仕事を引き継いで直接アストンマーティンF1チームを指揮することになるだろうと予想している。
「最近、パドックではサフナウアーがアストンマーティンに別れを告げるという噂が流れていた」
そう書いた『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように付け加えている。
「彼は昨年の(コンストラクターズランキング)4位から今年は7位に落ちた理由を説明することに苦労しているようだ」
一方、ウィットマーシュはF1を離れた後、世界的ヨットレースであるアメリカスカップのプロジェクトでレッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューウェイと共に活動していた経緯がある。
そして、そのニューウェイに関しても最近、新たな挑戦の機会を探しているようだとの噂もささやかれており、アストンマーティンから何らかのオファーを受けているのではないかとの推測も行われていた。
しかし、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チームとニューウェイが契約をさらに延長したことを明らかにし、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「エイドリアンは我々との仕事に満足しており、契約も延長したよ」
「彼はレッドブルで16年間過ごしてきたんだ。彼は我々の仕事への取り組み方を気に入っているし、今でもものすごくやる気に満ちているよ」