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「F1はグリッドに並ぶマシンを30台に増やすべきだ」とメルセデスのボス

2021年09月22日(水)19:16 pm

メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフが、今後F1チームが現行の2台体制ではなく、3台体制で戦えるようにした方がよいという提案を再び行った。

現在F1の下位カテゴリーであるF2やF3などには将来有望な若手ドライバーが大勢ひしめきあっている。しかし、現時点ではF1には10チームに2台ずつ、つまり合計20台のマシンしかなく、そうした若手が現在のドライバーたちを押しのけてシートを獲得するのは非常に難しい状況となっている。

例えば、メルセデスのフォーミュラEワークスチームで今年チャンピオンとなったオランダ出身のニック・デ・フリースなどもそうしたドライバーの1人だ。また、フェラーリの若手育成プログラムであるアカデミーも優秀な若手ドライバーをたくさん抱えている。

F1関係者たちが恐れているのは、せっかくの若い才能がF1をあきらめて、フォーミュラEやインディカー、WEC(世界耐久選手権)などのキャリアを目指すことになるかもしれないということだ。

こうした中、ヴォルフはそのための対策のひとつが、すべてのF1チームが3台体制をとることだと考えている。

以前も1チームに3台目のエントリーを認めるべきだと主張したことがあるヴォルフは、このほどドイツのテレビ局『RTL』とフランスのテレビ局『Eurosport(ユーロスポーツ)』に次のように語った。

「3台目のマシンを使い、そこにルーキーを乗せるべきだ」

「突然、30台がスターティンググリッドに並ぶことになるだろう」

しかし、ウィリアムズのチームCEOであるヨースト・カピートはあまりその提案には乗り気ではないようだ。

「今30台に増やすことなどできないよ。うまくいかないだろう」

「2台から3台にするのは簡単なようでいて、非常に難しいことなんだ。50パーセントの増加だからね」

そう語ったカピートは次のように付け加えた。

「1年に22か23レースを行う中でどうすればそれが実現できるのか、私にはわからないよ」

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