レッドブル・ホンダでは今週末にソチ・オートドロームで行われるF1ロシアGP(26日決勝)でマックス・フェルスタッペンのマシンに今季4基目となるエンジンを投入するかどうかまだ決断していないようだ。
フェルスタッペンのマシンにはいずれにしても今季の残りのレースのどこかで4基目のエンジンを投入することが必要な状況となっているが、もちろんそうすればグリッド降格ペナルティを受けることになり、そのレースを最後尾からスタートする必要が出てくる。
実際のところ、ソチ・オートドロームは比較的オーバーテイクがしやすいサーキットだと考えられており、ここであればフェルスタッペンならかなり順位をばん回できる可能性がある。
しかも、前戦イタリアGP決勝で起きたルイス・ハミルトン(メルセデス)とのクラッシュによりフェルスタッペンはこのレースで3グリッド降格ペナルティを受けることになっていることから、ここでエンジンペナルティを受ければその3グリッド降格は事実上なかったと同じことになる。
「我々はエンジン面では限界がある」
ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は次のように続けた。
「シルバーストン(第10戦イギリスGP)でエンジンがダメージを負ったことから、今後どこかのレースでエンジンを交換しなければならない」
「予選の様子、そして天候の様子を見て、それから判断することになるだろう」
そう語ったマルコだが、ソチはエンジン交換ペナルティを受けるには適したサーキットではないかと質問されると次のように答えた。
「そうかもしれないね。それはオーバーテイクやポイント獲得の可能性に関する全体像次第だよ。とりわけ、仮に最後尾からスタートした場合においてのね」