ニコ・ヒュルケンベルグが、2021年にレッドブル・ホンダのリザーブドライバーを務めることは「選択肢にすらならなかった」と語った。
昨シーズン終盤にはレッドブルがアレクサンダー・アルボンを諦めるようだとの情報が伝えられる中、セルジオ・ペレス(当時レーシングポイント)とヒュルケンベルグがレッドブルのシート争いをしていた。
だが、結局レッドブルはペレスを選択。2019年までルノーに所属していたヒュルケンベルグが2021年に2年ぶりのF1復帰を果たすチャンスは消えてしまった。
今年はチャンピオンチームであるメルセデスとリザーブドライバー契約を結ぶことになると考えられているヒュルケンベルグだが、それに加えてレーシングポイントやマクラーレンのリザーブ要員としてもスタンバイすることになる可能性もあると言われている。
しかし、33歳のヒュルケンベルグは、本当にレッドブルのレースシートを獲得したいと思っていたのだとオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「もちろん、レッドブルで走りたかったよ。それを否定する必要などないね」
「だけど、そうはならなかった。最終的には彼ら(レッドブル)がそういう結論を出したんだ」
2021年にレッドブルのレギュラーシート獲得がならなかったヒュルケンベルグだが、リザーブドライバー契約を結ぶという選択肢は最初からなかったのだと次のように続けた。
「それは選択肢になることもなかったよ。昨年終盤はレースシートのことしか考えていなかった。だけど、誰もが知っているように、それはチェコ(ペレスの愛称)のものになってしまった」
「レッドブルはその後すぐにアルボンがリザーブドライバーになると発表した。だから、ほかのチームが僕に声をかけてきたんだ」
ヒュルケンベルグは、これからもF1復帰のチャンスを探っていくつもりであり、そのためにはF1の現場にいることが重要だと考えているのだと次のように語っている。
「僕にとって重要なのはF1の周辺に留まり、2022年を視野に入れつつ、チャンスがくればそれをつかむことだよ」