フェラーリのシャルル・ルクレールが、2021年に向けた改善は十分だとは言えないと語った。
2020年はエンジンのパワー不足に苦しめられ、コンストラクターズランキング6位に沈むというふがいないシーズンを送ってしまったフェラーリだが、2021年シーズンに向けて開発された新エンジンは昨年よりも40~50馬力ほど出力がアップしているようだと報じられている。
だが、ルクレールは地元の『La Gazette de Monaco(ガゼッテ・ド・モナコ)』に次のように語った。
「恐らく、僕たちも少しは追いつけていると思う。でも、残念ながら奇跡を期待すべきではないよ。昨年僕たちがどういう状態で、どういうポジションを争っていたのかを忘れてはならないよ」
しかし、フェラーリは可能な限り早くフェラーリが以前と同じような戦闘力を取り戻すために懸命に頑張っているところだとルクレールは語り、次のように続けている。
「僕に言わせれば、フェラーリはこういうレベルにいてはならないんだ。僕たちは勝利のために、もしくは、少なくとも表彰台を狙って戦わなくてはならない。だけど、F1では全てのことに時間がかかるんだ」
「僕たちはいい仕事をした。だけど、2019年のレベルに戻るには十分ではないだろうね」
ルクレールは、フェラーリとしては2020年の不振を受けて本当であれば2021年には全く新しいF1マシンを投入したかったものの、新型コロナウイルスの影響により今年は2020年型マシンをベースとすることがルール化されたことでそれもできなかったのだとしている。
「多くのことを学べたとは言え、2020年は困難な年だったよ。とりわけ、僕のミスによってね」
「2021年にも改善を目指していくけれど、タイトル争いができるとは思っていないよ。そうできることを願ってはいるけれどね」
そう語った23歳のルクレールは次のように付け加えた。
「現実的に考えれば、今年それが可能だとは思わないよ」