かつて全日本F3、フォーミュラ・日本、全日本GT選手権などで活躍していたことで日本でもよく知られたオランダ出身ドライバーのトム・コロネルが、今年3年ぶりにF1に戻ってくるフェルナンド・アロンソの活躍を期待するのは無理だろうと語った。
2005年と2006年にルノーでF1チャンピオンとなったスペイン出身ドライバーのアロンソは、今年からアルピーヌと名前を変える古巣チームに復帰。15歳年下のチームメート、エステバン・オコンと共に2021年F1シーズンに臨むことになる。
そのアロンソは2月にロードバイクでのトレーニング中に自動車と衝突。顎を骨折するけがを負ったものの、今月12日(金)からバーレーンで行われるF1公式プレシーズンテストへの参加は大丈夫だと伝えられている。
2年のブランクがある39歳のアロンソが久しぶりのF1でどういう走りを見せるのかに興味が集まることになるが、コロネルはアロンソに多くを期待するのは無理だと考えている。
「アロンソが今年のセンセーションとなるかって? 現実的には無理だね」
母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌にそう語った48歳のコロネルは次のように続けている。
「もしそうなったら、それは自然の法則に反することになるよ。ひとたびF1を離れてしまえば、もうそれで終わりさ。そして彼は2年前に離れている」
「今の若いやつらはもっと狡猾で、大胆で、攻撃的だ。アロンソも間違いなくファイターだが、彼はもうほぼ40歳だ」
そう語ったコロネルは次のように付け加えた。
「夢は夜に目を閉じてから見るものだよ」