レッドブルが2022年以降もホンダF1エンジンを使用してF1参戦することになるかどうかの結論が先延ばしされることになった。
現在レッドブルとアルファタウリにF1エンジンを供給しているホンダは2021年シーズン限りでF1活動から撤退することになる。そしてレッドブルではホンダからそのエンジンの知的財産権を取得し、2022年以降も引き続きそのエンジンを継続使用したいと考えている。
だが、エンジンメーカーではないレッドブルが新バージョンのエンジンを設計製造していくことはできない。そのためレッドブルでは統括団体であるFIA(国際自動車連盟)やほかのチームたちに対し、2022年以降のエンジン開発を凍結することを提案している。
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、今週月曜日に行われるF1チーム代表者たちのオンライン会議においてエンジン開発凍結の合意に至るはずだと期待していたが、どうやらそれは持ち越しとなってしまったようだ。
「(先週の)金曜日には合意書の準備が整っていたのだが、月曜日にはもうそれを使えなくなってしまった」
『Motorsport-Magazine.com』にそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「これからさらに話し合いと交渉を続けていくことになる」
F1チーム代表者たちによる次のオンライン会議は27日(水)に予定されているものの、伝えられるところによればエンジン開発凍結に関する投票を行うことはその日の予定には入っていないという。
このため、次にこの問題に関する進展が見られる可能性があるのは2週間後に開催予定のF1委員会ということになりそうだ。
『Motorsport-Magazine.com』は、レッドブルのライバルチームたちやホンダ以外のエンジンサプライヤーであるメルセデス、フェラーリ、ルノーは遅延作戦をとっているのではないかと推測している。
マルコは、「その考えは間違っていないよ。つまり、今のところレッドブルとしては待ち続けなくてはならない状態に置かれてしまうということだ」と語り、次のように付け加えている。
我々は柔軟に対応するし、前向きな姿勢を保っていくよ」