元F1ドライバーのアラン・プロストは、2021年に導入される新レギュレーションはF1にとって「非常に大きな前進」となりえると考えている。
今年7月にルノーのF1部門であるルノー・スポールの非常勤取締役に就任したプロストは、新レギュレーションが導入される2021年を非常に前向きにとらえていると母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「ほかのクルマを追いかけるときの、いわゆる“ダーティーエア”に関しては、ものすごく大きく前進する可能性もあるよ」
「それに、コストキャップや収益分配方法の見直しも非常にいいことだと私は思っている。クルマの重さなど、大きく変えることができないものもあるがね。現在はハイブリッドカーになっているし、ハロや、ホイールもより大きくなっているからね」
そう語った64歳のプロストだが、気になるのはF1オーナーであるリバティ・メディアが1シーズンに25レースを開催することを目指していることだと次のように続けた。
「それによってドライバーたちの仕事は基本的には変わらないだろう。我々のときは毎週テストをしていたしね」
「だが、メカニックたちや、チームのそのほかの者たちにとっては25レースになれば本当に難しくなるだろう。基本的にはそれによって収入は増える。だが、仕事量が非常に増えることになれば、それが多くの人々にとって魅力的どうかは分からない。特に若い人たちにはね」
年間25レースとなった場合、スタッフを疲弊させないようにチームを2グループに分けるという案も検討されることになるだろうと言われているが、プロストはそのことに言及しながら次のように付け加えた。
「もし2つのチームを作ることになればコストが高くつくことになるだろうね」