セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が再びF1引退のうわさを否定した。
●【レース結果】F1フランスGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数
今季もメルセデスが絶対的な強さを発揮する中、第7戦カナダGPではほぼ手中に収めたかに思われた今季初優勝をペナルティーによって失ってしまったベッテルは、今のF1はもはや自分がかつて大好きだったものとは違ってしまっているとコメントしていた。
カナダの一件が尾を引いてしまったのか、先週末にポール・リカール・サーキットで行われた第8戦フランスGPではベッテルは終始チームメートのシャルル・ルクレールにも及ばず、予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)ばかりか2台のマクラーレンにも先行を許して7番手に沈んでしまった。
フランスGP決勝を今季ワーストタイの5位で終えたベッテルに関しては、やはり今季限りでF1を引退することになるだろうとのうわさが根強くささやかれ続けている。
現時点でランキングトップに位置しているルイス・ハミルトン(メルセデス)と3番手ベッテルのポイント差はすでに76ポイントまで開いており、現実的に見れば今季のF1タイトル獲得もすでに絶望的な状態となっている。
そんな中、フランスGP決勝を終えたベッテルは次のように語った。
「僕はあまり頭がよくないのかもしれないけれど、そういうことはあまり考えないんだ」
「正直に言って、昨年と比べてもあまり違いはないと思っている。僕たちは2015年と2016年よりはよくなっている。昨年のこの時期には僕たちにもっと競争力があったのは事実だけど、これが僕たちの手にあるものなんだ」
「僕たちは10レース前に何をしていたかを考えるために立ち止まるわけにはいかないんだ。僕たちはこれからどうやってうまくやるべきかを理解しなくてはならない」
「だから、僕はレースが大好きだし、何も変わらないよ。実際のところ、5位より上になれればよかっただろうけど、僕はポール・リカールではすごく楽しめたよ」
そう語ったベッテルは、F1引退やフェラーリ離脱を考えているのではないかとのうわさについて次のように続けた。
「ほかのところに行きたいとは思わないし、そんなことを考えたこともないよ」
「今、もっと違う位置にいられればよかったけれど、メルセデスとのギャップを縮めるのは僕たち次第なんだ。ほかのことを考えるために多くの時間を使うつもりはないよ」