F1第11戦ドイツGP決勝レースの終盤、セーフティカー中に先頭を走るルイス・ハミルトン(メルセデス)がピットレーンの白線をまたぎ、しかもグリーン上を横切ってコースに戻ったにも関わらず、レーススチュワードは懲戒処分のみでタイムペナルティを科すことはなかった。
●【画像:決勝レース結果表】2018年F1第11戦ドイツGP決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
FIA(国際自動車連盟)が発表した書面によると「ハミルトンははっきりとコースとピットレーン入口の白線をまたいでいた」と書かれている。通常であればペナルティの対象で、5秒ないし10秒のタイム加算ペナルティは免れない事態だ。しかし、スチュワードは懲戒処分のみで終わらせ、結果を変えることはなかった。なぜなのだろうか?
スチュワードはレース後、ハミルトンとチーム代表を呼び出して事情聴取をし、以下の要因を考慮したという。
1)ドライバーおよびチームともに、コース上に留まるのか、ピットに入るのか、チーム内で混乱していたミスを認め、それが違反につながったことも認めた。
2)違反がセーフティカー導入中に起こったという事実。
3)他のドライバーたちに危険を与えるものではなく、方向転換が安全な方法で行われた。
これらを考慮し、タイムペナルティは科さず懲戒処分のみとなったという。もしタイムペナルティが科せられていたら、ハミルトンはメルセデスの母国で優勝を失っていただろう。
実際、以下の無線では「ピットインだ!」「いや、入るな!」とピットがかなり混乱しているのがわかる。
BREAKING: Lewis Hamilton receives a reprimand from the stewards for crossing the line separating the pit entry and the track#GermanGP pic.twitter.com/nR5neHSEGB
— Formula 1 (@F1) 2018年7月22日
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