マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが前戦F1オーストリアGPでの自分のパフォーマンスは満足できるものだと語った。
■アロンソのペースについていけないバンドーン
2016年のF1第2戦バーレーンGPで負傷欠場となったフェルナンド・アロンソの代役としてF1デビューを飾ったバンドーンは、デビューレースで10位入賞を果たす活躍を見せていた。
だが、引退したジェンソン・バトンの後任として今年からマクラーレン・ホンダのフルタイムドライバーに昇格したものの、ホンダパワーユニットのパフォーマンスと信頼性不足にも苦しめられ、ここまでにまだ1ポイントも獲得できていない。
そればかりか、アロンソとのギャップは想定以上に大きく、バンドーンのF1ドライバーとしての資質に疑問符を付けているメディアも少なくない。
■オーストリアでは最もアロンソに接近
だが、先週末のオーストリアGPではホンダのスペック3パワーユニットにも助けられ、予選では12番手となったアロンソのすぐ下13番手の位置を確保。今季ここまででアロンソとの差を最も縮めることに成功していた。
そして、マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンも、バンドーンに信頼を置いているとのコメントを行っている。
■オーストリアでの自信を次につなげたい
そうした報道もあってか、バンドーンはオーストリアGPについて次のように前向きなコメントを行っている。
「僕たちのパフォーマンスは本当によかったと思う」
「クルマには本当に自信を持つことができた。(決勝では)追い抜きをすることは不可能だったけれど、僕たちは前進できたし、今後もこれを継続していかなくてはね」
「僕たちはいい走りができていたよ。予選では少しエンジンによる後押しが足りなかったとはいえ、多くの問題を抱えるといったこともなかった」
母国ベルギーのテレビ局『RTBF』にそう語ったバンドーンは、次のように付け加えた。
「チームとともに前進を果たすことができたし、今後のレースでもこれを継続していけるよう期待しているよ」
■求められるポイント獲得
オーストリアGPでは13番グリッドからスタートしたバンドーンだったが、レースでは1つ順位をあげて12位フィニッシュだった。
実際のところ、バンドーンより前からスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、カルロス・サインツ(トロロッソ)、アロンソがリタイアに終わったことを考えれば、本当であれば10位以内に入ってポイントを獲得して欲しかったところだが、それはまた次戦以降の課題として残っている。