フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)の将来に向けた雲行きがかなりあやしくなってきているようだ。
■アロンソのターゲットはメルセデスかフェラーリ?
うわさでは、アロンソはすでに今季限りでマクラーレン・ホンダから離脱することを決めており、2018年にはすぐにタイトル争いが可能となるチームへの移籍をもくろんでいると言われている。
もちろん、すぐにアロンソにそうしたチャンスを提供できるチームは、現時点ではメルセデスAMGとフェラーリだけということになるだろう。
事実、今季のF1第8戦アゼルバイジャンGPが開催されたバクーにおいて、アロンソのマネジメントにかかわっている元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレがアロンソが加入を目指しているのはメルセデスAMGかフェラーリだと示唆する発言を行っていた。
■フェラーリもメルセデスもアロンソには興味なし?
だが、先週末にF1オーストリアGP(第9戦)が開催されたレッドブルリンクでフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、2014年まで在籍していたアロンソを再び獲得することに「興味はない」と発言したことが報じられている。
さらに、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダもこのほどスペインの『AS』に次のように語った。
「フェラーリがまた彼(アロンソ)を欲しがるとは思わないよ」
「彼はまだ契約が残っているのに(フェラーリを)去ってしまった。そしてそれと同じことが(2007年に)マクラーレン・メルセデスでも起きていた」
■ドライバーを替える必要はないとラウダ
実際のところ、メルセデスAMGでは来季もルイス・ハミルトンとオーストリアGPで2勝目を挙げる活躍を見せたバルテリ・ボッタスのコンビを継続させる方向だと考えられている。
来季アロンソがメルセデスAMGに加入するチャンスはあるのかと質問されたラウダは、次のように答えた。
「我々のところには自分の仕事をしているドライバーたちがいるんだ。我々がハミルトンとボッタスで勝てるのであれば、どうしてほかのドライバーに替える必要があるんだい?」