元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、2018年シーズン後にメルセデスAMGがF1から撤退するだろうと語った。
かつてジョーダン・グランプリを率い、F1通算4勝をあげた実績を持つジョーダンだが現在はテレビのF1解説者を務めており、時折F1の表彰式でインタビュアーを務めることでもおなじみだ。
ドライバーの移籍などに関する予想の的中率も比較的高いことで知られているジョーダンは、メルセデスAMGは近いうちにF1から撤退してしまうだろうと考えている。
■ベッテルの来季メルセデスAMG移籍はない
現在ささやかれているうわさの中には、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが2018年にメルセデスAMGに移籍するのではないかというものもある。
その可能性はあると思うかと質問されたジョーダンは、ドイツの『Bild(ビルト)』に「ノー」と答え、次のように続けた。
「彼は必要としているものすべてをフェラーリで手にしているよ。それに、メルセデスAMGは恐らく2018年を最後に撤退するだろうからね」
「私は、彼らが今年と来年はタイトルを狙っていくと思う。その後シュトゥットガルト(メルセデス本社)の取締役会はチーム売却を決め、その後はエンジンメーカーとして残ることになると思うよ」
■メルセデスはエンジンサプライヤーとして残る方が賢明
そう考える理由を尋ねられたジョーダンは次のように答えている。
「私も同じことをするだろうからね。メルセデスAMGはすべてを勝ち得てきた。そして今後は悪くなってしまうだけだ。だから、彼らのF1でのコアビジネスに戻る方がいいんだよ。それはハイテクなエンジンを開発して供給することだ」
そう語ったジョーダンは、ベッテルが2018年以降に向けてフェラーリとの契約延長を考える上で、それがひとつの要素となるはずだと次のように付け加えた。
「もしベッテルがこれ(メルセデスAMG撤退)があるんじゃないかと考えれば、フェラーリを去るのは意味のないことだからね」