レッドブルは、パワーユニットとシャシーの両方に問題を抱えている。
シーズン前はタイトル争いを期待されていたレッドブルだが、F1開幕戦オーストラリアGPでは、メルセデスAMGやフェラーリに水をあけられてしまった。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、「僕たちはグリップもエンジンパワーも足りない」とオーストラリアGPの予選後に語っている。
■問題はサスペンションの変更ではない
レッドブルが予想以上に苦戦しているのは、巧妙なサスペンションシステムを変更するようFIA(国際自動車連盟)に要求された影響ではないかと考える者もいる。
しかし、フェルスタッペンは「いや、それは関係ないよ」と話す。
「サスペンションは冬のテストと変わっていない」
「僕たちはすべてを分析し、すべてを改善するよう努力しなきゃいけないんだ」
■課題の1つはパワーユニット
課題の1つが、搭載するルノーのパワーユニットの信頼性だ。しかし、予定されていた改良型の投入は、5月から6月に延期されたと伝えられている。
また、予選では、メルセデスAMGやフェラーリのようなフルパワーモードがないこともレッドブルの不利になっている。
「メルセデスAMGやフェラーリには“魔法のボタン”があるけれど、われわれにはまだない」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが予選後に話したと『Autosprint(オートスプリント)』は伝えている。
■「シャシーに問題がある」とマルコ
しかし、問題はパワーユニットだけではないとレッドブルのモータースポーツ責任者ヘルムート・マルコは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に認めている。
「シャシーに問題がある」
「われわれのクルマは、あまりにも繊細であることがテストで分かった。セットアップがほんのわずかでも外れると、ラップタイムに深刻なロスが生じる」
マルコは、この問題に「それなりの時間」で対処できるだろうと話すが、フェルスタッペンは違う考えだ。
「僕たちは1秒も遅い。普通は一夜にして解決できることじゃないよ」