早ければ、あと数日のうちにルノーの来季のドライバーラインアップが明らかとなるかもしれない。
今季からフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーだが、2017年にはニコ・ヒュルケンベルグ(現フォース・インディア)を迎え入れることを14日(金)に正式発表。そして、もうひとつのシートに誰が座ることになるのかが現在注目を集めているところだ。
■ヒュルケンベルグはまさに今が旬のドライバー
ルノーのチーム代表を務めるフレデリク・ヴァスールは、フランスのテレビ局『Infosport Plus(アンフォスポール・プリュ)』に対し、次のように語った。
「我々は、ニコ(ヒュルケンベルグ)は新世代ドライバーの中では最高レベルだと信じている」
「私はジュニアシリーズで彼と仕事をしたことがあるんだ。彼はフォーミュラBMWやF3、そしてGP2まですべてで勝利を収めたドライバーの1人だ」
「私の意見だが、ニコは自分のキャリアにおいて、今がファクトリーチームと共に仕事を開始するに最善の時期だということを理解しているんだ。彼と契約を結んだことを明らかにしたのは我々のチームにとっては重要なステップだよ」
■マグヌッセンはフォース・インディアと交渉か
ヒュルケンベルグが2017年のルノーのシートを獲得するということは、現在のドライバーであるケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーについては、少なくともどちらか、あるいは2人ともに来季はシートを失うことを意味している。
デンマークのテレビ局『TV2』は、マグヌッセンのアドバイザーを務めるイェスパー・カールセンが先週遅くイギリスにわたったと伝えている。それは、ヒュルケンベルグが今季限りで離脱することが明らかとなったフォース・インディアと交渉を行うためだ。
■もう1人はパーマー?オコン?
一方、パーマーのほうはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。
「僕はまだルノーにとどまるチャンスがあるよ」
パーマーのこの発言のうらには、最近うわさされていたバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)のルノー移籍の可能性が小さくなったと報じられていることもあるのかもしれない。
だが、パーマーやマグヌッセンのライバルはまだほかにもいる。次に有力だと考えられているのが、今シーズン前半にルノーの控えドライバーを務め、シーズン後半からはリオ・ハリアントに代わってマノーのシートを獲得したエステバン・オコンだ。
■2人ともトップドライバーを据えたい
だが、ヴァスールは『L’Equipe(レキップ)』に対し、ルノーでは“ナンバー1”として処遇できるだけの優秀なドライバーを2人抱えたいと次のように語った。
「メルセデスAMGではそれがうまくいっている」
「私は、チームに1人のトップドライバーがいて、その陰に2人目のドライバーが隠れるというようなことは好きじゃないんだ」
■ボッタスはウィリアムズとの契約がある
さらに、具体的にオコンやボッタス加入の可能性について尋ねられたヴァスールは次のように続けた。
「オコン? 彼の名前が我々のリストにあることは秘密でもなんでもない。だが、我々として意思決定を行うにあたって、もう2、3レース候補者を吟味する必要がある」
「私はボッタスも知っているし、彼が好きだよ。我々は注意深く彼のことを見ている。だが、私が知る限り、彼にはウィリアムズとの契約がある」
そう語ったヴァスールだが、『Infosport Plus(アンフォスポール・プリュ)』に対しては、来季のドライバー決定にはあと「数日か、長ければ数週間かかるだろう」としている。