マノーは10日(水)、リオ・ハリアントに代わってエステバン・オコンが2016年F1シーズン後半戦に出走することを正式に発表した。
メルセデス所属ドライバーのオコンはレンタルという形でルノーの控えドライバーを務めていたが、夏休み明けのF1第13戦ベルギーGP(28日決勝)で同じメルセデス所属ドライバーであるパスカル・ウェーレインのチームメートとしてF1デビューを飾ることになる。これにより、今季唯一のアジア人ドライバーであったインドネシア出身のハリアントはシーズン前半でF1の舞台から姿を消すことになった。
今回の発表にあたり、メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は次のように語った。
「マノーは若いドライバーが初めてF1を経験するにはうってつけの環境だ。プロフェッショナルな小さなチームであり、上昇機運に乗っているチームだし、ドライバーの腕によって大きな違いを生むことができるからね」
これまでオコンはルノーの控えドライバーを務めるかたわらDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にも出走していたが、メルセデスは今回のマノーの発表に合わせてDTMには別のドライバーをオコンの後任として出走させることも発表している。
まだ19歳のフランス人ドライバーであるオコンは、今季ルノーから何度か金曜フリー走行に出走した経験を持っており、ルノーの来季のドライバー候補のひとりにもあげられている。
マノーからF1デビューすることが確定したオコンは、そのよろこびを次のように語った。
■エステバン・オコン「デビューが待ちきれない」
「今月下旬にマノー・レーシングからF1デビューできることになって興奮している。しかも、スパ(フランコルシャン)だし、僕にとってはすべてのレースの中で母国レースの次にうれしいことだよ。今シーズンはF1の控えドライバーとして経験も積んできたし、このワクワクするようなステップアップへの覚悟もできている」
「これを実現させてくれたルノー・スポールF1チームとメルセデス-ベンツに、そしてチャンスを与えてくれたマノー・レーシングに感謝したい。僕はそのチャンスをしっかりとつかむつもりだ。僕はすでにマノー・テクニカルセンターを訪問してシート合わせも行ったし、多くのチーム関係者とも会った。だから夏休みが終わったらすぐにクルマを走らせる準備も整えられるよ」
「マノーは今季素晴らしい仕事をやり遂げているし、彼らを助けてますます発展させる役割が自分に課せられることにワクワクしている。始めるのが待ちきれない思いだよ」