マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)が、バクー市街地サーキットで行われたF1ヨーロッパGP決勝を振り返って次のようにコメントした。
●【結果】F1ヨーロッパGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■エリック・ブーリエ「今日のアロンソにはツキがなかった」
「2週連続のレースでまたしてもポイント圏内にひとつだけ足りない順位で終えたのは受け入れがたいことだ」
「しかし、前向きだったことを現実的にとらえることにしよう。19番グリッドからスタートしながら、ジェンソン(バトン)はいつものように冷静にコントロールしながらも勇気と決意をもって走り切り、11位となった。彼は終盤にはフェリペ・マッサ(ウィリアムズ/10位)との差を5秒も縮めて見せた。だがその挑戦もチェッカーが振られるまでに1ポイントを獲得するところにまで接近することはできなかった」
「加えて、我々の戦略担当は2人のドライバーたちにいいレースプランを提供していた。そしてメカニックたちは合計4回のピットストップを非常にうまくこなし、ドライバーたちがレースを通じて中団で力強く走ることを可能にしてくれた。我々の努力もポイント獲得で報いられることはなかったが、我々がここで行った仕事は満足できるものだ」
「最後に、フェルナンド(アロンソ)には今日はツキがなかった。彼はギアボックストラブルの影響により身動きがとれなくなり、チームとしてはクルマをリタイアさせるしかなかった」
「我々が常にトップ10圏内に入るためにはもっと速さが必要であることは明白だ。だから、来月初旬に行われるオーストリアGP(7月3日決勝)のためにヨーロッパに戻ったら、その差を縮めることを目指していくよ」