フェラーリは、F1第7戦カナダGPから明るい材料を持ち帰ることができた。
カナダGPでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがスタートでトップに立ったが、2ストップ戦略を選んだことで、優勝をメルセデスAMGのルイス・ハミルトンに譲った。
チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネも、レース後は戦略が間違いだったと認めている。しかし、ベッテルはチームの戦略ミスを批判することを拒み、チームの進歩に目を向けるよう訴えた。
ベッテルはレース後の記者会見でイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』記者から質問を受け、次のように話している。
「イタリアのメディアが僕たちの最大の敵に思えるときもあるよ」
「だから、今回は何かいいことを書いてくれてもいいんじゃないかな」
ここ2戦、フェラーリは予選で失敗し、イタリアメディアは、レッドブルに追い越されたと批判していた。
■悩んでいた「問題には対処」した
アリバベーネは、次戦に向けてどういった心境で前進するかと聞かれると、「謙虚さを失わず、だが自信を持って」と答えている。
「われわれはスペインとモナコでの問題には対処し、クルマをより深く理解した」
「メルセデスAMGとの差は縮んでいる。ただ、まだ十分ではない」
一方、チームメートのキミ・ライコネンは、タイヤの温度を上げられず、6位フィニッシュに終わった。これについて聞かれると、アリバベーネは次のように答えた。
「今週末、キミは問題を抱えていた」
「レースでは起きることだ。完ぺきに進む週末もあれば、そうはいかない週末もある」