ウィリアムズが2017年から現在のメルセデスからホンダのパワーユニットにスイッチするかもしれないといううわさがささやかれているが、このほどメルセデス側がこれを否定するコメントを行った。
■もっとパワーが必要だとホンダ
昨年7年ぶりにパワーユニットサプライヤーとしてF1復帰を果たしたホンダだが、マクラーレンと組んだ初年度は想像以上に苦しいシーズンとなった。だが、今年新たにプロジェクト責任者に就任したホンダの長谷川祐介は開幕戦オーストラリアGP終了後にオーストリアの『Laola1(ラオラ1)』に次のように語っていた。
「信頼性はありましたし、ドライバーはどちらもクルマに満足していました。パワーユニットの力はまだ十分とは言えませんので、パフォーマンスを高めていく必要があります」
だが長谷川は同時に、ホンダパワーユニットがさらに改善されない限り、「どのチームも我々のエンジンを使いたいとは思わないでしょう」と認めていた。
■ホンダPU独占を望むマクラーレン
それに加えて、マクラーレンの総帥であるロン・デニスは、ホンダがほかのチームへパワーユニットの供給を行うことを認めないという姿勢を貫いており、当面マクラーレン以外にホンダパワーユニットを搭載するチームが誕生する可能性は低いと思われている。
それでも、F1関係者の間ではウィリアムズがホンダへスイッチしたいと考えているようだとのうわさがささやかれ続けている。
■ウィリアムズとメルセデスの契約は2020年まで
だが、このほどメルセデスのモータースポーツ責任者であり、ワークスチームのビジネス部門エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフが、このうわさに関して『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「それはない。彼ら(ウィリアムズ)はメルセデスと2020年まで契約を結んでいるからね」
現在メルセデスパワーユニットを搭載しているカスタマーチームは、ウィリアムズとフォース・インディア、そしてマノーの3チームだ。そしてフォース・インディアもウィリアムズ同様2020年までメルセデスと契約していると考えられている。