来週末に今季のF1第2戦バーレーンGP(4月3日決勝)を控えたF1だが、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて採用される予選方式がまだ確定していない状況だ。
■不評を買った新予選方式
メルボルンで行われた開幕戦オーストラリアGPでは、予選Q1からQ3まですべてのセッションで90秒ごとにドライバーが1人ずつ脱落する新方式が採用された。だが、タイヤ戦略などによりぎりぎりまでアタックを行わないドライバーが続出し、Q3ではチェッカーが振られる3分も前にポールシッターが確定してしまうという結果となった。
このため、各チームの首脳陣が急きょ話し合いを行い、バーレーンからはまた昨年までの方式に戻すことで合意したと報じられていた。
■完全撤廃ではなく一部修正か
だが、このほど予選方式を完全に元の形に戻すのではなく、メルボルンで採用された新方式を一部残すことになりそうだと伝えられている。
予選方式の正式変更に関してはF1委員会での承認が必要となるが、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じたところによれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がF1委員会メンバーを始め重要なスポンサーやレース主催者に対し、バーレーンで採用する予選方式案に関してFAXを用いた投票を行うことを要請したという。
そして、FIAが提示した案とは、Q3のみ昨年までと同じ方式に戻すものの、Q1とQ2に関してはオーストラリアで行われた「いす取りゲーム方式」とも呼ばれる新方式をそのまま継続するというものらしい。
『Autosprint(オートスプリント)』誌のアルベルト・サバチーニ記者は、来週末のバーレーンでその方式での予選を行うためには「投票は3月24日の木曜日までに行わなくてはならない」と付け加えている。