2016年の開幕戦を終えて話題になっているのは、圧倒的な強さを誇ってきたメルセデスAMGに対して、フェラーリが対等に戦えるのかどうかだ。
オーストラリアGPでは、赤旗中断になるまでフェラーリのセバスチャン・ベッテルがメルセデスAMGを抑えてトップを快走した。しかし、今年もメルセデスAMGの強さは揺るがないという意見もある。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、『Auto Bild(アウト・ビルト)』にこう話している。
「メルセデスAMGは優位性を隠すこともできる」
「その気になれば、彼らは全車を周回遅れにすることだってできるだろう」
■予選の結果が現実か
決勝ではメルセデスAMGとそん色ないペースを見せたフェラーリだが、予選では大きな差を付けられた。予選での結果が現実だと見る者も多い。
フェラーリのキミ・ライコネンは次のように話していると『El Confidencial(コンフィデンシアル)』が伝えている。
「予選での差がすごく大きかったから、土曜日にはみんな大騒ぎしていたけれど、あれには特別な状況があった。決勝では、だいたい僕たちの予想通りだった」
ジェンソン・バトン(マクラーレン)も同じ考えだ。
「フェラーリは間違いなく近づいた。それはいいことだ。このスポーツにとって素晴らしいことだし、必要なことだ」