25日(木)に終わったバルセロナでの今年最初のF1公式テストでは、記録上はフェラーリのほうがメルセデスAMGよりもいいタイムを刻んで終わっている。だが、フェラーリが出した最速タイムは、今年から新たに供給されるウルトラソフトタイヤでのものだ。
一方、メルセデスAMG勢の出した最速タイムはミディアムタイヤでのものだ。ニコ・ロズベルグによれば、そもそもメルセデスAMGは今回のテストではウルトラソフトを使う予定をしていなかったのだという。
「僕たちはピレリにそれ(ウルトラソフト)を用意するよう頼んでいなかったんだ」と語ったロズベルグは、次のように続けた。
「僕たちはまだ手の内を見せていないよ。まだ下のほうにいるけれど、僕たちのクルマが速いことは確かさ」
今季、3年連続で通算4度目のF1タイトル獲得を目指すルイス・ハミルトンも、メルセデスAMGはまだ2016年シーズンに向けて開発してきたパーツをすべて使って全力投球しているわけではないと次のように語った。
「今回(1回目のテスト)は、できる限りいろんなものを見せないようにしているんだ。そうすれば、自分たちが用意したものをライバルたちがコピーする時間もなくなるからね」