ケビン・マグヌッセンの父親が、息子にとっては新生ルノーF1のシートを獲得できたことで、マクラーレン時代よりも将来に向けての可能性が大きく開かれることになったと語った。
■息子の晴れ姿に感激したヤン
マグヌッセンの父親であるヤンも、かつてマクラーレンからF1デビューを飾った元F1ドライバーだ。ヤンは3日(水)にパリで行われたルノーF1体制発表イベントには参加していなかったが、自宅でネット中継により黒いレーシングスーツを着て登壇したケビンの姿を見たのは感激だったと地元のテレビ局『TV2』に次のように語った。
「彼がステージに上る姿を見ることができてうれしかったよ」
「彼がレーシングスーツを着た姿はまだ見ていなかったからとても感動した」
「こういうことになるというのは数日前に分かっていたんだ。それでも、彼がほかの人たちと一緒に歩いている姿を見たのは素晴らしい気分だったよ」
■ルノーでのF1復帰はケビンにとってチャンス
ケビンは2014年にマクラーレンからF1デビューを飾るものの、フェルナンド・アロンソの加入によりわずか1年でそのシートを喪失。2015年には再び控えドライバーを務めていたものの、結局2016年に向けて何のチャンスも得られないまま、マクラーレンとの契約が解消されていた。
「マクラーレンとの関係が悪化し始めてから、こういう形での復帰を目指していたんだ」
そう語ったヤンは、次のように続けた。
「だから、私も今はすごくうれしいし、今回のチャンスは(マクラーレンでの)最初のときよりもいいんじゃないかと思っているよ」
「ルノーの状況を考えれば、彼は勝ち目のないところからチームと一緒に何かを築き上げていくことができる。そして、そのことは彼にとって非常にいいことだと思っている」
そう語った42歳のヤンは、次のように付け加えた。
「今、ケビンはルノーとともに素晴らしい状況にあると思うし、彼らが数年のうちに一緒にF1チャンピオンになれることを期待しているよ」