かつて4度F1チャンピオンに輝いたフランス人元F1ドライバーのアラン・プロストが、2016年はルノーにとって厳しい年になるだろうと語った。
■今年はルノーにとって厳しい年になる
ロータスを買収し、今年からフルワークス体制でのF1活動を再開するルノーだが、プロストがその新チームにおいて重要なポジションに就くのではないかともうわさされていた。
しかし、これまで同様ルノーのアンバサダー職にとどまることが明らかとなったプロストは、『Der Spiegel(シュピーゲル)』に次のように語った。
「2016年にはまだ最強チームを戦うことは不可能だろう」
「みんなにうそをついても仕方がないし、非常に厳しい年になるだろう。とりわけ、序盤はね」
■ルノーがトップレベルに戻るには数年が必要
プロストは、フランスの大手自動車メーカーのワークスチームは、もっと長期的な視野を持ってF1へ挑戦するのだとスペインの『EFE通信』に次のように語った。
「これはもちろん長期にわたるプロジェクトだよ。通常は9年だが、さらに長期化するかもしれない」
「彼ら(ルノー)はオーストラリアでの最初のレースで勝つ必要はないんだ。期待されているのは、すぐにトップ3チームの仲間入りをすることだが、それには恐らく2年か3年、あるいは4年は必要かもしれないね」
■メルセデスAMGとフェラーリの争いを期待するプロスト
そのプロストは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対し、2016年もまたメルセデスAMGが強いことは確かだろうと認めつつ、次のように語った。
「もちろんそうだろうね。だが、フェラーリにもいくらかチャンスがあるかもしれない」
「もしフェラーリがそうできれば、それはF1にとっていいことだと思うよ」
■メルセデスAMGの強さは揺るがないとパーマー
だが、今年ルノーからF1デビューを飾るイギリス人ドライバーのジョリオン・パーマーは、今年もメルセデスAMGが圧倒的な強さを発揮するに違いないと考えている。
「彼らは2年間にわたって圧倒的に強かったし、(今年も)ルールは変わらない」
パーマーは、スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ると、次のように付け加えた。
「彼らは最強のエンジンを持っているし、クルマもすごくいい。だから、僕は彼らがまたチャンピオン候補だと思うよ」