F1第13戦シンガポールGPでメルセデスAMGが突然の不振に陥った原因について、陰謀説をピレリが公式に否定した。
最強を誇ってきたメルセデスAMGがシンガポールGPで突然フェラーリとレッドブルに敗れたことについて、驚きが広がっている。
「ここまでF1をやってきた中で、1レースであるチームが突然(1周あたり)1.5秒も失うなんて、見たことがない」とマクラーレンのフェルナンド・アロンソは話す。
「今後も謎は解決されないんじゃないかな。それがF1なんだよ」
■新型エンジンの信頼性に不安があったとする説も
メルセデスAMGは、新型エンジンの信頼性に不安を抱えていたため、性能を抑えざるを得なかったのではないかという説もある。
だが、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは否定している。
「僕たちの改良は、来年に焦点を当てた開発の一環だ。進歩を喜んでいるよ」
チームメートのルイス・ハミルトンも「陰謀説なんて信じない」と話す。
「技術的にいくつかの面でもっといい仕事をする必要がある、それだけのことだと思う」
■陰謀説をピレリが否定
ピレリが故意に硬めのタイヤをメルセデスAMGに供給したのではないかという陰謀説まであったが、ピレリは24日(木)に声明を出して否定した。
F1を統括するFIA(国際自動車連盟)と共に運用している複雑なバーコードシステムによって、公平性が保証されているとピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは述べている。
「タイヤが工場を出て以降、どのタイヤがどのチームに割り当てられるか、いつ使用されるかについては、すべてFIAの手で管理されている」
「これは、全チームに公平性を保証する手段の1つだ。公平性の保証は、独占タイヤサプライヤーとして、常に最重要事項と位置づけている」