イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが来季ロータスに移籍することになるようだと報じている。
現在レッドブルとトロロッソにエンジンを供給しているルノーが、自らのワークスチーム立ち上げを目指してロータスを買収するのはほぼ確実だと見られている。
そうした中、ロータスは来季も潤沢なスポンサー資金を持つパストール・マルドナードがドライバーを務めることを発表。
だが、2012年以降エンストンに本部を構えるロータスのドライバーを務めているロマン・グロージャンは、今季限りで同チームを離脱し、来季は新規参戦を果たすアメリカのハースF1に移籍することになると見られている。
元来2009年にルノーF1でデビューを飾ったフランス人ドライバーのグロージャンはルノーとの関係が強いと考えられていたが、なかなか決着を見ないルノーのロータス買収問題にしびれを切らし、ハースF1への移籍を決めたものだと伝えられている。
一方、メキシコ人ドライバーのペレスは来季もフォース・インディアにとどまることになると考えられていたが、同チームではニコ・ヒュルケンベルグと2017年まで契約を延長したことを発表したものの、ペレスに関してはいまだ何の発表も行われていない。
2011年にザウバーからF1デビューを果たし、2013年には名門マクラーレンのドライバーを務めたこともあるペレスは、メキシコの大富豪カルロス・スリムが率いる企業から支援を受けていることも知られている。
仮に『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が伝えたようにペレスが2016年にルノーの新たなワークスチームとなるロータスに移籍することになれば、フォース・インディアのシートがひとつ空くことになる。
そしてそのシートには、現在同チームにエンジンを供給しているメルセデスが、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーであり、メルセデスAMGの控えドライバーを兼務する秘蔵っ子のパスカル・ヴェアラインを送り込むのではないかと見られている。
ヴェアラインに関しては、来季からメルセデスエンジンを搭載することになる可能性があるとうわさされているマノー・マルシャでのF1デビューといううわさもある。