F1イタリアGP(6日決勝)で、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、新型エンジンに不安を抱えて決勝に臨む。
メルセデスAMGはイタリアGPで大幅に改良を施したパワーユニットを投入。これは来年をにらんだ仕様だと言われている。
しかし、チームメートのニコ・ロズベルグの新型エンジンは、トラブルが発生したため、予選前に旧型エンジンに交換しなければならなかった。
予選でフェラーリ2台の後ろの4位にとどまったロズベルグは、その理由を古いエンジンだったからと話している。ロズベルグとハミルトンのタイム差は0.3秒だった。
旧型エンジンとの比較を聞かれたメルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、「新型エンジンはおそらく0.1秒(速い)程度だろう」と答えている。
しかし、実際の差はもっと大きいのではないかと見るパドック関係者もいる。ハミルトンは、信頼性の不安からエンジンモードを落として予選を戦ったのではないかというのだ。
ライバルのフェラーリもイタリアGPで新型エンジンを投入し、ハミルトンに対し約0.2秒差に迫る2位と3位につけた。
ヴォルフは、フェラーリのエンジンがメルセデスエンジンと同様、予選で「出力を上げる」能力を備えているようだと話す。
メルセデスAMGは、ロズベルグの新型エンジンを調査し、決勝までにトラブルの原因を究明しようと取り組んでいる。
「ニコのエンジンから、ルイスのレースにもリスクが伴うと思われるような問題を発見した場合は、ペナルティーを受けてエンジンを交換することも検討する」とヴォルフは話している。