2014年にF1チャンピオンチームとなったメルセデスAMGだが、2015年のタイトル獲得に向けていまだに「ハングリー」のままだ。
そう主張するのは、メルセデスを傘下に置くダイムラーのディーター・ツェッチェ会長だ。
「我々はハングリーだし、まだ満足などしていないよ」
スイスで行われているジュネーブ・モーターショーに姿を見せたツェッチェはそう語った。
これは、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが、フェラーリやレッドブル同様、メルセデスAMGとしても今後複数回F1タイトルを獲得していくつもりだと語ったことを受けてのものだ。
さらに、ツェッチェはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にも次のように語った。
「我々は冬の間も懸命に取り組み、いいクルマを手にすることができた。だが、実際にレースが始まってみないとどうなるかは分からないがね」
今年は、F1エンジンの開発凍結ルールに抜け穴が見つかったことにより、ライバルエンジンメーカーたちもシーズンを通じてエンジン開発を進めることができる。そして、それはメルセデスAMGにとっては痛手となるだろうとの見方もある。
だが、ツェッチェは「それによって我々が不利になるとは思っていないよ」と自信あり気だ。
現在、フェラーリやレッドブルといったライバルチームが現在のF1技術ルールを2017年には再び大きく変えようという政治的な動きを見せている。もしそうなれば、メルセデスAMGにとってはそれが最大の痛手となるかもしれない。
これに関し、ツェッチェは次のように答えた。
「それについては内部で話し合いを行っていくべきだと思う。だが、私は、素晴らしいショーを展開するために必要なものはすべて手にしていると考えているよ」