F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、公式エンジンサプライヤーであるルノーのF1プロジェクト責任者シリル・アビテブールにあてて出した手紙の内容が暴露された。
4日(水)にソーシャルメディア上に公開された文書は、2013年にエクレストンが当時ケータハムのチーム代表であったアビテブールにあてたものだった。
「シリルへ」という書き出しで始まるその手紙には次のように書かれている。
「グリッドに入ることができるパスは、セレブや著名人、あるいは、すごく華やかな女性のために使われるべきだということを気にとめておいて欲しい」
「競技にはあまり関係ないかもしれないが、これもショービジネスとしてのF1の一部なんだ」とエクレストンは付け加えている。
『Daily Mail(デイリー・メール)』によれば、エクレストンの事務所はこの件に関するコメントを拒否したという。
エクレストンは、グリッドやF1パドックを特別なものと演出するために、そこへ入場できる者をさらに制限したいと考えているとうわさされている。
だが、フェラーリの新チーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、それなら自分たちから外へ出ればいいのだと、シーズン前テストが行われたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでは、リザーブドライバーのエステバン・グティエレスらを伴って観客席からテストを眺めるという行為に出ていた。
アリバベーネは、それはそうしたうわさへ抗議する意図があったものだと認め、次のように語った。
「オーストラリア(開幕戦/15日決勝)ではパドックへの入場パス発行がさらに厳格に制限されると聞いたんだ。だから、我々のほうから観客席に出向くことにも慣れておいたほうがよいと考えたのさ!」
「そういう制限は受け入れがたいね。“独占的”な雰囲気を作るということと、パドックを空にするということとは違うよ」とアリバベーネは付け加えた。