かつてウィリアムズのチームマネジャーを務め、F1参入を目指したアメリカでUSF1の立ち上げにも加わっていた経緯を持つピーター・ウィンザーが、複雑なテクノロジーが導入されている現在のF1が分かりづらいものとなってしまっていると主張している。
そのひとつの例として、ウィンザーは今年の公式F1シーズン前テストでずっとトラブルに悩まされているマクラーレン・ホンダを引き合いに出し、それに関する具体的で分かりやすい情報がまったくないことに不満を感じていると語った。
「新しく参入するエンジンサプライヤーにとっては困難なものとなるだろうとは思っていた」
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』にそう語ったウィンザーは、次のように続けた。
「だが、彼らがすぐに問題を解決できそうにない様子を見るとイライラしてくるよ。もしフェルナンド・アロンソやジェンソン・バトン(マクラーレン)がシーズン開幕当初から戦闘力を示すことができればもっと面白くなっていたはずだからね」
ウィンザーは、もし現在のF1に導入されている非常に複雑なテクノロジーに関して、一般的にもっとよく理解されていれば、そうした不満も軽減されていたかもしれないと次のように続けた。
「こうしたテクノロジーに関する知識が広く知らされていないことで、F1は大きな損をしているよ」
「ホンダが何をやろうとしているのかがもっと身近に感じられれば、さらに魅力的だと思うんだがね」
そう語ったウィンザーは、次のように付け加えた。
「今の状態だと、仮にホンダが突然調子を上げたとしても、なぜ彼らがそうできたのかということについて我々は何も分からないわけだからね」