フォース・インディアが、現在懸命に今季型車の準備作業を進めていると報じられている。
イギリスのシルバーストンに本拠を構えるフォース・インディアだが、少し前には財政面の理由により部品供給メーカーとの間にトラブルが発生しており、2015年型車用のモノコックの供給が受けらない状況となっており、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられたクラッシュテストさえ受けることができていないようだとうわさされていた。
フォース・インディアが今年最初のヘレスでのシーズン前テストを欠場したのも、そして今週の木曜日(19日)からバルセロナで始まる今年2回目のテストに2014年型車しか持ち込むことができないのも、その理由によるものだと考えられており、報道の中には、開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)をも欠場することになるのではないかとするものもあった。
伝えられるところによれば、今週のバルセロナテストには、エンジン供給メーカーであるメルセデスへの支払いと相殺するために、メルセデスAMGの控えドライバーであるパスカル・ヴェアラインにステアリングを握らせることになっているという。
だが、そうしたフォース・インディアに、2015年シーズンに向けて明るい兆しも見えてきているようだ。
ロシアの『Championat(カンピオナ)』は、フォース・インディアの2015年型車VJM08がFIAのクラッシュテストに合格したと報じている。
そのVJM08は、26日(木)から3月1日(日)にかけてバルセロナで行われる3回目にして開幕前の最後のテストには姿を見せることになりそうだ。
フォース・インディアのチーム副代表であるロバート・ファーンリーは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「我々は選手権がスタートするメルボルン(オーストラリアGP/3月15日決勝)には行くよ。それは間違いない」
「我々のテスト時間が制約されてしまうのは間違いない。だが、多くの走行を行って、いい状態でオーストラリアに向かうことができるよう可能なことはすべてやっているよ」とファーンリーは付け加えている。