日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が主催する「2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン」の最終選考結果が13日(月)に発表され、マツダの「デミオ」が「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。マツダ車による同賞受賞は、2012年の「CX-5」以来、2年ぶり5回目となる。
同実行委員会では、「デミオ」の受賞理由について「国産コンパクトカーの常識を打ち破るデザインとクオリティ、そしてテクノロジーをリーズナブルな価格で実現したこと。低燃費技術を追求するなかで、新しい選択肢として小型クリーンディーゼルを採用する一方、MTモデルをリリースするなど多彩なニーズに配慮している点も好印象で、軽快なフットワークと相まってクルマの楽しさを再認識させてくれた。独自の魅力にあふれ、日本から世界に向けてアピールできる実力を持ったコンパクトカーである」としている。
受賞が決まったマツダの小飼雅道代表取締役社長兼CEOは、「この度デミオがこのような名誉ある賞を受けることができたことを心から光栄に思うとともに、感謝の気持ちでいっぱいだ。この賞を励みに、今後もお客さまの人生を輝かせることのできるクルマづくりを追求し、お客さまに選ばれ続けるオンリーワンのブランドになることを目指していく」と述べた。
「2014-15 日本カー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン」の受賞結果は以下の通り。
■日本カー・オブ・ザ・イヤー
デミオ(マツダ)
■インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
Cクラスセダン(メルセデス・ベンツ)
受賞理由:セグメントにとらわれることなく、メルセデス・ベンツの技術をあますことなく投入した力作。世界最高水準の衝突回避システムや運転支援機能、時代が求める環境性能を備えながら、走りの良さと快適性を高次元でバランスさせた。
■イノベーション部門賞
i3(BMW)
受賞理由:単に電気自動車というだけでなく、生産から使用、そして廃棄といった、車両を生産する過程すべてに徹底的なエコ思想を貫き、自動車が直面している課題に真正面から取り組んだ姿勢を高く評価。軽量化技術の最先端であるCFRP(カーボンファイバー)を量産した意義も大きい。
■スモールモビリティ部門賞
Nワゴン/Nワゴンカスタム(ホンダ)
受賞理由:軽自動車という枠をはるかに超えた安全性への取り組みによって、JNCAP5つ星という快挙を成し遂げた。衝突安全性能に加えて走行安定性能の高さも際立つ。ハード面でのクオリティの高さが徹底的に追及されており、軽自動車全体の底上げに貢献すると期待できる。
■特別賞
トヨタの燃料電池車への取り組み
受賞理由:次世代エネルギーの水素を使った燃料電池車として、トヨタFCVは世界でいち早く量販化を決定して、予想価格を発表。インフラ整備という課題はあるが、実用化のハードルとして懸念されていた水素充填機を共同開発し展開することなどに加え、一般販売を実現したことの意義は大きく、日本が世界市場をけん引する分野としても、大いに期待できる。