カルロス・サインツとフェラーリとの2024年以降の契約をめぐる交渉は「複雑になっている」。これは権威あるイタリア紙『Corriere dello Sport(コリエレ・デロ・スポルト)』の主張で、スペイン人のサインツが年内にマラネロを離れる可能性を示唆している。
■フェラーリはルクレール「ナンバー1」体制へ
今回のニュースは、フェラーリがシャルル・ルクレールとの長期かつ高額な新契約にサインした後にもたらされたもので、前代表のマッティア・ビノット時代の「ナンバー1」ドライバーを2人抱えるというチームの方針に静かに終止符を打つ動きだと解釈されている。
「サインツは野心家だ。彼はワールドタイトルを獲得したいと思っている。しかし、ルクレール中心のフェラーリにおいて問題になっているのは、この粘り強さだ」。
「フレデリック・バスールは現在、ルクレールという1人のストライカーを擁するチームを望むジョン・エルカーン会長と歩調を合わせている」。
このようなことが起きている中、29歳のサインツと同名のラリードライバーで有名な父は、ザウバー・アウディが次の行き先になるかもしれないことをほのめかしている。
フェラーリにはルクレールの新たな「ナンバー2」として、今年のF2タイトルの有力候補であり、現在はフェラーリのリザーブドライバーにもなっている18歳のオリバー・ベアマンのような明確な選択肢がある。
■悩めるサインツ、フェラーリかアウディか
「サインツは長期契約を望んでいると言われていたが、最終的にシャルルには契約が与えられ、カルロスには与えられなかった」とロシアのF1コメンテーター、アレクセイ・ポポフは語った。
「カルロスは今シーズンが始まる前に1シーズン(2025年)の契約を結ぶよう説得されている。しかし、もしサインツが2025年と2026年のシーズンにサインするのであれば、彼はアウディの最初のシーズンには加入しないことになる」
「彼は次の移籍先について頭を悩ませることになるだろう」。