レッドブルは先週末のF1シンガポールGPでの失態を過去のものとし、今週末のF1第17戦日本GP(24日決勝)で完全復活を遂げようとしているようだ。
●【2023F1第17戦日本GP】全セッションの結果・開催スケジュール
■鈴鹿では心配ないとフェルスタッペン
だが、シンガポールGPを予選13番手、決勝8位で終えたセルジオ・ペレスは、21日(木)に鈴鹿で、シンガポールで実際にどういう問題が起きていたのかについてはエンジニアたちも「完全には理解していない」と認めている。
現在、そのペレスに151ポイント差をつけて3度目のF1ドライバーズタイトル獲得をほぼ確定的なものとしているチームメートのマックス・フェルスタッペンも鈴鹿で次のように語った。
「エンジニアたちはそのことに懸命に取り組んできた。だけど、一番重要なのは来年には僕たちがあのサーキットで違う展開にすることだ」
「ここ(鈴鹿)に関しては、僕は心配していないよ」
「シミュレーターでは良かったし、通常それはいい兆候なんだ。だから、実際も同じであることを期待しているよ」
■フェルスタッペンの鈴鹿でのライバルはノリス?
理論上は、鈴鹿はレッドブルF1マシンが強さを発揮できるサーキットだと考えられており、実際のところ22日(金)に行われた2回のフリー走行ではいずれもフェルスタッペンがトップタイムを刻み、順調な滑り出しを見せている。
そして、それに続いたのはフェラーリ勢とマクラーレンのランド・ノリスだ。
フリー走行2回目で5番手につけたメルセデスのジョージ・ラッセルは、フェルスタッペンにとって鈴鹿で脅威となるドライバーがいるとすれば、それはマクラーレンのノリスだろうと考えている。鈴鹿の“高速コーナー”ではマクラーレンが速さを見せると考えられているためだ。
そして、フェルスタッペンもマクラーレンを警戒しているようだ。
「正直なところ、マクラーレンが今年成し遂げたことはすごく印象的だよ。彼らがスタートしたときの位置と現在の位置を考えればね」
そう語った25歳のオランダ人ドライバーは、次のように付け加えた。
「彼らは常に高速コーナーで強いし、上位争いができる。特に予選ではね」
しかし、鈴鹿での2回の金曜フリー走行でいずれも3番手タイムを刻んだイギリス出身の23歳のノリスは、鈴鹿ではフェルスタッペンがやすやすと本来の調子を取り戻すのは「ほとんど確実だ」としている。